ペットの資格がなくても動物病院で働ける職種?
動物病院で働きたいと思ってからまず始めたのが、ペット関係の資格を取ることでした。
素人だと何が良いかといろいろ比較した結果、この資格(2級)を取りました。
この資格はペット関係の仕事をする際に役立ちます。例えば、フリーでペットシッターをする場合や、ペットカフェを開く場合などペットを取り扱う業務を行う場合には動物取扱業の申請が義務付けられています。動物取扱業は誰でも申請できるわけではなく申請条件があります。ペット業界で働いたことがなくても、この資格があると動物取扱業の申請基準をクリアできるので、今後ペットを扱う仕事をするなら取っておくと良いです。
資格試験に向けた勉強と並行しながら、ネット求人で動物病院を探すことにしました
「受付・事務」の募集をしている動物病院を見つけたので応募しました。
主な仕事は「PC操作、来客対応、電話応対、その他雑用諸々」とのこと。
動物看護師としての求人ではなく事務員だったためすぐに採用されました。
面接時に応募理由を聞かれた際に、「PC操作ができること」と「ペットが好きでペット資格試験に向けても勉強している」ことを伝えたので、ペット業界未経験でもやる気を見せたのが良かったかも分かりません。
犬猫動物病院に勤務して分かったこと
動物病院での仕事は獣医師資格が必要な業務以外なら資格がなくてもできる雑用や事務業務が山ほどあります。
ただ、実際には従業員のほとんどがペット関係のスクール出身で、動物看護師やトリマーとして即戦力となる人材ばかりでした。
ペットが好きというだけのド素人が動物病院で働くにはかなりハードルが高かったので、少なくとも事前に通信講座や書籍で勉強してから面接に臨んだ方が意欲をかってもらえます。
私のようにペットスクール出ではなくペット業界も未経験だと即戦力にならないために採用されにくいものの、PC操作や雑務(書類整理/掃除等)ができれば受付事務としての募集で採用してもらえることもあります。
事務員として採用されると事務業務やそれ以外の業務も普通にあり、働く人が少ない日には動物看護師の補助する仕事もありました。受付業務、PC操作、書類整理の他、診察台で患者(お客様のペット)を保定したり、ペットホテルで預かった犬猫のお世話、ケージの掃除、たまったタオルの洗濯等も次から次にあるので、やることが多すぎて疲弊しました。
従順なペットばかりではなく、病気で気性の荒い凶暴な犬猫も来るため今にも噛みついてきそうで怖い思いをしたこともありました。
私の勤めた犬猫動物病院は多忙なうえに、職場環境はあまり恵まれたものではありませんでした(-_-;)。お客さん(患者)にだけ愛嬌の良い女性獣医師の内部パワハラがひどく(患者さんのいないところで従業員を怒鳴りまくりバシバシ叩くわで、まるでかの豊〇元議員「ちーがーうーだろー!!」を彷彿とさせるヒステリックさ、表裏の顔が違いすぎる豹変ぶり)、想像していたあったかい動物病院の雰囲気とあまりにもかけ離れていました。(うちのうさぎが診療してもらう動物病院の平穏な雰囲気とは正反対)
怒鳴りまくる女性獣医師の顔色を常に伺う従業員達、いつキレるかと怯えながら不安で緊張感が常に漂っていました。私と同時期に入った 20才くらいの女の子も獣医師の機嫌を損ねないように精いっぱい気を張っていました。
今までにパワハラに耐えられなくなった従業員は次々と辞めていったらしく、求人募集を常に繰り返している動物病院だということは入ってから先住の我慢強いパートさんから聞いて長くはもたないと思いました(苦笑)。患者さんには優しく評判がよかったけれど、ストレスや怒りの矛先はすべて従業員に向けられて働く側としては最悪な動物病院でした。
動物病院も入って数日働いてみないと雰囲気までは分かりません。
犬猫専門の動物病院でうさぎを診察できるのか尋ねてみたことがありますが、犬猫病院でうさぎを診療してもらうことは考えない方が良いと思いました。
女性獣医師が言っていた言葉
「うさぎを診れなくはないけれど、うちの病院はうさぎを保定できる看護師はいないので診るならあなたが保定してください」
この病院にだけは絶対に大切なうさぎを預けてはいけない!、と思いました(苦笑)。
というわけで、動物病院で事務員や動物看護師として働くのに資格がなくても応募はできますが、事務員枠で採用されたとしても動物看護師の業務を普通に手伝うことになるので知識や経験がないとかなりたいへんです。
入ってから後悔しないよう予めこれらの本を読んでおくと良いです。
何よりも職場環境(特に獣医師との相性)は大事です。
動物病院に限らず、常時求人募集をしている職場は何かしらトラブルのある可能性が高いので応募する際は要注意です。